企業三段階成長論|アパグループ 元谷外志雄代表 インタビュー

アパグループ 元谷外志雄代表 写真1

上場を目指さない独自の経営方針

元谷:私は資金集めの為に上場するという考えに、あまり賛同できません。アパグループは、上場を目指さない経営を創業当時から考えていたというのが、成功の大きな要因の一つだと思っています。

資産を所有して経営をしているので、強い財務体質で、資金調達においても有利に働きます。資産は年々償却が進み、簿価が下がります。すると簿価利回りが徐々に上がり、今は40%〜50%の物件が多くあります。つまり、簿価の半分が純利益になるということなのです。ただ、それには高収益モデルがないと実現できない。そのために、世界に前例のないホテルを造ろうと考えました。

世界初!新都市型ホテル

元谷:日本旅館のおもてなしと、シティホテルのデザイン性や最新設備を兼ね揃えた独自の新しいホテル、それが新都市型ホテルです。何よりもこだわっているのは立地です。ビジネスパーソンにとって時間はとても大切です。都心部のアパホテルは地下鉄の駅から徒歩2分〜3分以内の好立地にあり、利便性が抜群に良いのが特長です。

便利なだけではなく、快適さや機能性も追求しています。世界のトップブランドと共同開発したオリジナルベッドや40インチの大型テレビ、ゆったり感のある卵型ユニットバスなど、シティホテルに引けを取らない最新設備を備えています。

しかし、ビジネスパーソンに使ってもらう為には低価格でなくてはいけませんから、無駄はとことん省いて効率化しています。ランニングコストをカットすることで低価格なサービスを提供できると同時に、高収益なホテル経営が可能になるのです。

虚業ではなく実業を

―最後に創業されたばかりの方へのメッセージをお願いいたします。

元谷:単に儲ける事だけを考えるのではなく、実業で「需要」と「雇用」を生んで頂きたい。その為には、未来予測を的確にして、企業をしっかりと成長させてほしい。

第一段階は信用累積型経営です。「短期間で一儲けし、会社を売却し利益を得る」といったマネーゲームのような事業は、社会に何も生み出しません。雇用を創り出し、需要に結び付け、連鎖をさせて、日本の経済を支える。そのために、自分の会社の利益だけを追求するのではなく、この国を良くしていくという信念を持って、良い会社を創って欲しいと願っています。



元谷 外志雄(もとや としお) アパグループ代表
マンション・ホテル・リゾート・レストラン事業など16の企業から成るアパグループの代表。自ら編集長を務める月刊誌『アップルタウン』(毎月6万5千部発行)に、藤誠志のペンネームを用いて社会時評エッセイを執筆している。

(創業手帳編集部)
BB-WAVE掲載日:2015年05月13日