企業三段階成長論|アパグループ 元谷外志雄代表 インタビュー

第二段階:資産拡大

motoya-interview-fig02元谷:信用を得たら、次の10年はその信用を背景にお金を借りて事業を拡大し、資産を増やす段階です。

私は当時、金沢で一番地価が高いといわれる片町繁華街に、全国初となる「100%リースの飲食テナントビル」を造りました。面積当たりの家賃は高いが、細かく仕切れば家賃も少なく、内装も施しておりますので、お店を開きたい経営者にとって、借りたらすぐに経営できるという点で大当たりし、片町ナンバーワンビルとして盛況を極めました。

その後も、賃貸マンションなどを積極的に増やしていきました。通常だと、資産の拡大に伴い借り入れはどんどん増えていきますが、「借り入れを増やさずに資産を増やす自己増殖」を目指していったのです。そのためには、やはり先見力が重要です。そして、決断する勇気と柔軟さが必要です。

第三段階:自己増殖

元谷:現在弊社は、自己増殖期に入っています。 2010年から始めた「アパの頂上戦略※」はその一環です。(※5年間で東京都心部においてホテル所有数No.1・マンション供給数No.1という目標を掲げ、それに向かって事業を進めているアクションプラン)

この4年半で東京の一等地に56件の物件を買い、ホテルとマンションを造っています。これだけ買ったら借金が相当増えるだろう、と思われるでしょうが、実は借金はあまり増えていません。これが自己増殖です。減価償却で節税し、償却費と税引き後の利益を集めて次のホテルを作るので、借金があまり増えず、収益力の高いホテルを着実に作っていけるのです。