松岡修造さんに聞く、起業家に必要な「伝える力」を伸ばすコツ

言語化することによって自分の考えを明確にする

ーではここで、 起業したばかりの読者にアドバイスや応援メッセージをお願いします。

松岡:起業するということ自体ひとつのチャレンジなので、正しい道なんてひとつもないと思うんですよ。チャレンジは確実にリスクを伴います。ただそのチャレンジは無謀だったら良くないけれど、そこに情熱があって正しいものであれば、失敗しても最終的に辿り着くところが成功になるんだろうなと思います。それだけ信念を持ってやっていけばいいんですよね。だから自分がやりたいことを明確にする、具体化することがすべてだと思います。

僕はスポーツ選手と話をするとき、「なぜ?どうして?」ということを徹底的に聞きます。それは本来なかなか言語化しないことなので、選手にとっては僕のインタビューは多分嫌だと思うんですよ。でも言語化していく中で、自分がどう考えているかということが分かり、それはひとつの力になります。ですから起業に関しても、「やれ!」と言った自分の心の声をより具体化していく作業が最も必要なのではないでしょうか。

ー最後に、松岡さんが今後向かっていきたい方向について聞かせてください。

松岡:僕はプロのテニスプレイヤーとして13年活動をして、現役を退いて15年ほど経ちますが、今の分野にいる方が才能があると思っています。もともとテニスは素質がないと言われて育ってきて、無理だと言われた中でできたものです。一方で、今のポジションというのはあまり人ができないものだと思っています。誰かを応援するということに対しては生き甲斐を感じていて、最も自分が向いていると思っています。それが自動的に仕事になっていて、これほど恵まれていることはないですよね。今後どう動いていくか具体的には読めませんが、東京オリンピックが次に動く大きなきっかけになることは間違いありません。何らかの形で、子どもや教育に携わっていくと思います。

(創業手帳編集部)
BB-WAVE掲載日:2015年1月7日