経営で困る資金繰りを助ける助成金・補助金についての秘訣を紹介します。年間1000種類以上(一説には3000種類!)存在すると言われてる助成金。申請には労力もリスクも必要ありません!

誰も言わない、事業計画書作成の秘訣

■誰も“知らない”事業計画書作成の秘訣

誰も言わない、事業計画書作成の秘訣

前回のコラム「補助金が合格したのにもらえない!?3つの落とし穴とは」への反響、ありがとうございました。

お金が足りないので補助金・助成金を活用したい、けれども、お金(現金)がないと受給できないという矛盾は本当に悩ましいところです。先払いにしたら、やっぱり色々な問題が起こりそうな気もしますし・・・今後、このあたりの問題で国の方針が変わりそうでしたら、また本コーナーでご報告いたします!

今回は、初心にもどり「事業計画書の書き方」をテーマにお届けします。

実は事業計画書の書き方自体はもうほとんどノウハウ化されています。ですが、あまりそのノウハウを具体的に説明できる人は少数です。申請支援をする士業の方は元より、合格した人自体もあまり詳しく理解していなかったりします。正にブラックボックスです。

■補助金審査は、審査員もなかなか大変

敵を知り己を知れば百戦危うからず、孫子もそういうように先ずは審査の状況を細かく理解してまいりましょう。

まず、審査員は誰なのか。これは先日のコラム「補助金の審査員とは、いったい誰なのか?その謎に迫る」にあるように「税理士・中小企業診断士」の士業の先生がバイトで実施しています。

忙しい業務の合間に、1件●千円でチェックをするわけです(詳しいバイト金額は毎回異なります)。そう考えていくと、まず「読みやすく書く」ということが重要になります。

まずはこちらを意識してみれば大丈夫だと思います。

●補助金審査の具体的な手順、基準とは

・小見出しを付ける
・フォントは「メイリオ」を使う(winの場合)
・重要なキーワードは赤文字、下線、太字などにする
・箇条書き
・グラフや図は段落の境目に
・適度に余白を取る
・長くなり過ぎない  等々

次に気をつけるべきは審査のポイントです。補助金の審査は毎回以下のような形で実施されます。

●補助金審査の具体的な手順、基準とは

・毎回「1●●点満点」で採点
・だいたい5つ程度の項目が満たされているかで点数化
・2〜4名の審査員が分担して審査
・一つでも0点の項目があると不合格のことも

ここでのポイントは「審査員は本業で忙しい」ということです。つまり一つ一つを熟読して読む時間がない場合も多く、その結果、審査基準にばらつきが出ることがかなりある印象です(あくまで申請者ヒヤリングからの“印象”です)。

※より詳細が知りたい方は、こちらの申請説明会にご参加ください。かなり細かく解説しています。
説明会日程一覧:http://goo.gl/KKx7rL

皆さん、自分自身が審査員になった状態を想像してみてください。

もし自分がよく知っている業界の事業計画書であれば、かなり具体的に正確に審査判断ができると思います。一方で、全く知らない業界(例えば医薬品業界)の全く知らない最新機材による最新の製法の優位性を正確に判断する・・・かなり難しそうです。そんな時、どういったところで採点していくのか、そう考えると、審査員の気持ちに立てると思います。

■審査員に優しい、事業計画書のポイントを押さえよう

補助金審査は、審査員もなかなか大変

人気の補助金申請は、毎回の申請が1万件以上になります。4人の審査員が携わるとして、4万回も書類採点を行っています。審査員に優しい「わかりやすい」事業計画書を書くことが重要です。

では、どういった点がポイントになるでしょうか。

●事業計画書作成のポイント

・「誰に」「何を」「どうやって」提供するのかがきちんと定義されている
・審査項目(創業補助金なら5項目)全てにきちんと触れている
・「仕入先」「売り先」の手法が極めて「具体的」に書いてある

弊社の方で事業計画書作成ツールを用意しているのですが、そこには15項目の表があり、穴埋め的に埋めていくことで全ての必要項目で「部分点」が取れるようになっています。

1●●点満点を目指すのは、審査の体制上不可能です。なぜなら経歴の異なる複数の審査員が採点するからです。一方で、この点を逆に考えると、こういった結論になります。

「4人の士業全員が“それなりに良いね(70点)”と思ってもらえるように書く」

満点を目指すのではなく、手堅く部分点を積み上げる、そういった考え方が極めて重要になります。

■具体的に、何をしたら良いのか

今年は昨年の2倍の補助金予算がついています。ものづくり補助金などは過去最高規模の予算が用意されています。

皆さんがまず実施すべきは、事業計画書を「書いてみる」ことです。弊社にいらっしゃる方の中にも多いのが、書いたことがないのに聞いてくる人です。

受験勉強だと思ってください。
まずは志望大学の過去問を解いてみたり、予備校の模試を受けてみたりすると思います。そこから具体的なイメージをふくらませ、同時に自分自身の得意不得意もわかってくると思います。

受験勉強だと思ってください。

繰り返しになりますが、書き方のノウハウは確立しています。そこに、皆さん自身の得意不得意が客観的に理解できていれば、後は繰り返し練習するだけになります。

そして「最高の練習」は、実際に申請することです。

以前のコラムでも触れましたが、なんと同じ予算内の同じ補助金であれば、事務局に電話をして自分の申請者番号を伝えると「前回どの部分の点数が低くて不合格だったのか」を教えてくれるのです。

最高の「模試」になります。

もちろん不合格前提で申請するのは審査員の方が大変になってしまうので、やめましょう(怒られてしまいます)。申請するからには当然合格を狙っていきましょう・・・!

■最後に

事業計画書の作成は、決して補助金を貰うために実施するわけではありません。同様に、銀行から融資を引き出すために書くものではありません。

あくまで、自分自身の考えを整理し、そして、事業自体の成功率を100%に近づけるために書き続けるものです。

弊社で年間100回以上実施している「補助金・助成金申請説明会」にもお金をもらいたいと参加される人が多いです(もちろんもらえるので)。そんな時、私達はこんな言葉で説明しています。

「補助金・助成金は単なるツールでしかない」
「良い会社、強い会社を皆さんがつくり上げるためのツールでしかないんです」

この言葉を忘れずに、是非、土曜日のスタバで事業計画書作成に取り組んでみてください。経営者としてのスキルが間違いなく向上します!

【補足】弊社の申請説明会も是非お気軽にご利用ください。参加費無料です!

補助金申請に関する説明会日程一覧:http://goo.gl/KKx7rL
助成金申請に関する説明会日程一覧:http://goo.gl/oznnQ0
新規事業に関する説明会日程一覧:http://goo.gl/vzPiRA

 

白石 崇(しらいし たかし)

白石 崇(しらいし たかし)
筑波大学時代、吉田研究室にてコンピュータコミュニケーションを専攻。
大学卒業後、NTTに入社。SE、営業、プロバイダーぷららの企画部を経験。
2001年、(株)サイバーエージェントに入社。同社初のコンテンツ制作部門「メルマガファクトリ」立ち上げ。
2002年、「(株)ライトアップ創業( http://www.writeup.co.jp )。
創業後、企業のメールマガジン編集代行業務から、バズマーケティングと事業領域を広げ、現在ではクラウドサービスの共同開発組合(JDネット: https://jdn.wgps.jp/ )を運営、加盟企業は1,300社超。
また、国内初の「補助金・助成金取得支援クラウドサービス:Jマッチ( http://www.jmatch.jp )」をリリース。
2014年現在14期目突入、社員80名。