「見やすく、読みやすく、わかりやすく」がグッドプレゼンテーションの大原則。よい企画をより魅力的にする企画書のデザインを伝授。講師:トダセイイチロウPROFILE

VOL.7:スライドマスターを使った美しい企画書


企画書をめくったら、1ページ目、2ページ目、3ページ目というようにすべてに渡り、タイトルの大きさが違ったり、位置がばらばらだったりしては、美しい企画書とは言えません。
「スライドマスター」を利用して、タイトルや本文、フッターなどのレイアウトは、全体を通じて統一感を持たせるようにしましょう。


[目次]
STYLE1:スライドマスターで統一感のある企画書に
STYLE2:デザインテンプレートのマスター変更
STYLE3:コネクタを使った引き出し線
今回の「イチオシ!」:フッターに会社のロゴを表示してオリジナリティー度アップ!

■STYLE1:スライドマスターで統一感のある企画書に

■PowerPoint 2003以前
 メニューの「表示」から「マスタ>スライドマスタ」を選択する。
■PowerPoint 2007以降
 「表示」リボンの「マスター表示」グループから「スライドマスター」を選択する。
スライドの表示が「スライドマスター」に切り替わりますので、ここでタイトルや本文テキスト、フッター要素の書式設定を行うことができます。

例えば、全ページを通じてタイトルの書体(フォント)を「DFP太丸ゴシック体」「20ポイント」に統一したい場合は、各スライドの該当個所をそれぞれ変えるのではなく、このスライドマスターのタイトル部分の設定を変更すればよいのです。

書体や大きさだけでなく色も自由に変えられますし、すべてのスライドに共通して表示させたいオブジェクトも、ここに配置しておけばよいのです。

単にページ数を表示するのではなく、四角や丸といったオブジェクトの上に数字を配置する、数字の横に縦の線を引く、というように少し手を加えるだけでも、印象はずいぶん変わります。

単にページ数を表示するのではなく、四角や丸といったオブジェクトの上に数字を配置する、
数字の横に縦の線を引く、というように少し手を加えるだけでも、印象はずいぶん変わります。

表紙や扉用、中のページ用という風にオリジナルのマスターを複数作成して、使い分けてもいいでしょう。

新しいマスターの作り方や名前を変えるときは、表示を「スライドマスター」にした上で、
■PowerPoint 2003以前
 「挿入」メニューの「新しいスライド マスター」を選択することで作成
 「編集」メニューの「マスターの名前変更」で名前を変更。
■PowerPoint 2007以降
 「スライドマスター」リボンの「マスターの編集」グループから「スライドマスターの挿入」を選択することで作成
 「スライドマスター」リボンの「マスターの編集」グループにある「名前の変更」で名前を変更。

作成したマスターのスライドへの適用は、表示を「標準」にした上で
■PowerPoint 2003以前
 「書式」メニューから「スライドのデザイン」を選択すると画面の右側に作成したマスターが並びます。
■PowerPoint 2007以降
 「デザイン」リボンを選択すると「テーマ」グループに作成したマスターが並びます。
適用したいマスターにカーソルを合わせて、右クリックで「すべてのスライドに適用」もしくは「選択したスライドに適用」を選ぶことで使用できます。

■STYLE2:デザインテンプレートのマスター変更

BB-WAVEでPowerPoint用のデザインテンプレートを提供しているのは、皆さんもうご存じですよね?
ダウンロードしたものを標準テンプレートとして保存している方は、PowerPoint 2003以前は「書式」メニューから「スライドのデザイン」を選択すると画面の右側に、PowerPoint 2007以降は「デザイン」リボンを選択すると「テーマ」グループにインポートしたデザインテンプレートが並ぶはずです。

これは実は、先程マスターを選択する際に表示した画面と同じ。
デザインテンプレートも、「スライドマスター」でタイトルや本文テキスト、フッター要素の書式設定を簡単に変更できるのです。 さらなるオリジナリティーを求める方は、ぜひチャレンジしてみてください。

「BB-WAVE」で提供しているPowerPoint用のデザインテンプレートはこちら

BB-WAVEで提供しているPowerPoint用のデザインテンプレートはこちら

ただ、マスターを作り込むことに熱中するあまり、全体のトーンが崩れてしまっては元の木阿弥。
マスター全体で文字の大きさは3種類まで、罫線の太さは2種類まで、などあらかじめルールを決めておくといいでしょう。

■STYLE3:コネクタを使った引き出し線

スライド全体に統一感を出すためには、文字ブロックの左右・上下を揃える、矢印の種類を絞るといったちょっとした気配りも一役買います。
ここでは、商品説明のページを例にご説明しましょう。

下の図1をご覧ください。オブジェクトの周囲にその説明文を配していますが、引き出し線の種類や角度がてんでばらばら、説明文の位置に規則性がなく、雑然とした印象を与えてしまっています。

悪い例。説明文の位置がばらばらになっている。

悪い例。説明文の位置がばらばらになっている。

罫線と矢印の組み合わせで引き出し線を作成することも可能ですが、
■PowerPoint 2003以前
 画面左下の「オートシェイプ」から「コネクタ」を作成
■PowerPoint 2007以降
 「挿入」リボンの「図」グループから「図形」を選択
すると、引き出し線の種類を統一できたり、引き出す位置を絞れたり、便利です。
図2は「カギ線コネクタ」を利用しています。

よい例。説明文の位置、引き出し線ともにきれいに配置されている。

よい例。説明文の位置、引き出し線ともにきれいに配置されている。

文字ブロックの左右上下の位置の統一は、統一したい文字ブロックをすべて選択した後に、
■PowerPoint 2003以前
 画面左下の「図形の調整」から「配置/整列」内の「右揃え」
■PowerPoint 2007以降
 「書式」リボンの「配置」グループから「配置」内の「右揃え」
などの、配置したい揃え方を選びます。

もちろん、VOL.3でご紹介したように、ガイドとグリッドを表示しておいて、そこに合わせるようにしてもいいでしょう。

統一をとった中であえて目立たせたいものがあれば、そこだけ引き出し線の種類を変えたり、色を変えてみてください。

■今回の「イチオシ!」

フッターに会社のロゴを表示してオリジナリティー度アップ!

【スライドマスターで統一感のある企画書に】でご紹介した「スライドマスター」を使ってのフッター修正。

クレジット表記代わりに会社のロゴをフッター部分に入れておくというのは、よく使われる手ですね。
ほんのちょっとした工夫ですが、会社のアピール手段として有効です。ぜひ挑戦してみてください。

ページ数の横に、会社のロゴ画像を表示した場合

ページ数の横に、会社のロゴ画像を表示した場合

トダ セイイチロウ

トダ セイイチロウ
1967年東京生まれ。
グラフィック・デザイナー。
東洋美術学校造形デザイン科卒業。
企業デザイナー、広告制作会社を経て、2003年に「buzz graphix(バズ・グラフィックス)」を設立。
紙媒体を中心にデザイン制作を行っている。