「見やすく、読みやすく、わかりやすく」がグッドプレゼンテーションの大原則。よい企画をより魅力的にする企画書のデザインを伝授。講師:トダセイイチロウPROFILE

VOL.2:タイトル、文章、オブジェクトにプライオリティーをつける


企画書を構成する要素は<文章>と<オブジェクト>。
誰にでも作れるいたってシンプルな組み合わせなのに、目を引く企画書とそうでないものに分かれてしまうのは、その主従関係がはっきりしていないため。

文章(タイトルや本文)を強調したいのか、オブジェクト(グラフや写真、イラスト)を目立たせたいのか。
その関係性を意識したデザインで、企画書の骨子が的確に伝わるようにしましょう。


[目次]
STYLE1:扉につけるタイトルの位置
STYLE2:本文につけるタイトルの位置
STYLE3:タイトルとオブジェクトの位置関係
今回の「イチオシ!」:キャプションの上手な表示の仕方を身につけよう!

■STYLE1:扉につけるタイトルの位置

VOL.1の【STYLE2】でも触れましたが、企画書が長くなってしまうようなときは、意味の区切れ目に<扉>を挿入するとメリハリがついて読みやすくなります。
ではその扉、どんなものを用意したらいいでしょう。

まず考えられるのは、扉のタイトルをセンターにどんと置くもの。タイトルが<横書き>か<縦書き>かで、だいぶ印象が異なります。

いちばんオーソドックスなのは、センターに横書きで配置するバージョン(A)。ビジネスシーンでも一番多用されているのではないでしょうか。

A:タイトルをセンターに(横書き)

A:タイトルをセンターに(横書き)

そして、同じセンターでも、縦書きにするとより強い印象に(B)

B:タイトルをセンターに(縦書き)

B:タイトルをセンターに(縦書き)

タイトルを斜めに配置すると、動きが出てさらに目立ちます(C)

C:タイトルを斜めに

C:タイトルを斜めに

■STYLE2:本文につけるタイトルの位置

扉をめくって、いざ本文ページ。ここでもまた、<タイトル>と<文章>の組み合わせが出てきます。
タイトルは、キャッチコピーとも呼ばれますが、文章内容を端的に言い表したもの、いわばそのページの顔です
目立たせるよう工夫しましょう。

まずは、センターに配置する場合。文章との間に余白を作ることで、自然にタイトルに目が行くようになります(A)

A:タイトルを横書きでセンターに

A:タイトルを横書きでセンターに

タイトルをセンター近くに配置する場合でも、文章との距離はとらずに、タイトルの頭と本文の頭をずらすことで違いを際立たせることも(B)。

B:タイトルを横書きで本文とずらして

B:タイトルを横書きで本文とずらして

タイトルを縦書き、文章を横書きという風に分けるのも一つの手(C)。

C:タイトルは縦、本文は横

C:タイトルは縦、本文は横

■STYLE3:タイトルとオブジェクトの位置関係

本文ページに画像やイラストといったオブジェクトを表示したい場合も、同様に位置関係に留意しましょう。どれが一番大事なのか、どれを強調したいのか、<タイトル><文章><オブジェクト>の中でプライオリティーをつけるのです。

横書きの場合、人間の視線は画面の「左上」から「右下」へと移動するので、その導線上にあるものに目がいきやすいと言われています。 3つの要素の中で文章がメインとなる場合は、タイトル、文章、オブジェクトを「A」のように三角形に配置するといいでしょう。

A:文章がメインの場合

A:文章がメインの場合

はじめにオブジェクトに目を向かせたい場合は、「B」のように左にどんとオブジェクトを置きます。
サイズは大きめでよいでしょう。その右にタイトルと文章を配備しますが、オブジェクトの上辺よりも下に収まるようにするのがポイント。オブジェクトを視覚的により目立たせるためです。

B:オブジェクトがメインの場合

B:オブジェクトがメインの場合

上から優先順に並べる方法もあります。「C」は、タイトル、オブジェクト、文章の順で優先順位をつけた場合です。

C:優先順に上から並べる場合

C:優先順に上から並べる場合

このテンプレートは『パワーポイントテンプレート:シンプル』内の「スチール」を使用しています。
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■今回の「イチオシ!」

キャプションの上手な表示の仕方を身につけよう!

「キャプション」とは、オブジェクト(グラフや写真、イラスト)につける説明文のこと。新聞や雑誌の写真の下などに小さく表示されている、あの文章です。

本文との差別化をはかるため小さな文字で表示することが慣用になっています。皆さんも、オブジェクトに説明をつけるときは、本文よりも小さな文字にしましょう。
そうすると、「あ、これは画像に対する説明なんだ」と直感的に伝わるようになりますよ。

トダ セイイチロウ

トダ セイイチロウ
1967年東京生まれ。
グラフィック・デザイナー。
東洋美術学校造形デザイン科卒業。
企業デザイナー、広告制作会社を経て、2003年に「buzz graphix(バズ・グラフィックス)」を設立。
紙媒体を中心にデザイン制作を行っている。