起業支援サイト「ドリームゲート」で累計面談相談数全国1位の中野裕哲氏。会社の作り方がわかる一冊「一番わかる会社設立と運営のしかた」(西東社)でもお馴染みの税理士が資金調達について伝授。

 第33回 まだ間に合う!小規模事業者持続化補助金の活用事例と注意点

第33回 まだ間に合う!小規模事業者持続化補助金の活用事例と注意点

前回ご紹介した小規模事業者持続化補助金(以下、持続化補助金)に多数の反響をいただきましてありがとうございます。今回は、実際の活用事例と注意点を解説いたします。自社でこの補助金をうまく活用できるかどうか参考にしてみてください。

(1)オンライン系の販促方法

まずはWebを活用したオンライン系の販促方法で補助金を活用する方法を見ていきましょう。

【ホームページの新設・改修】

新しい事業を立ち上げたり、既存の事業を強化したりする中で、その事業のホームページを作成しPRを図るというものです。この補助金を活用する事例としては、ホームページの新設・改修が一番多いのではないでしょうか。ただし、単純に会社案内だけを行うものですとNGになります。必ず事業紹介の要素を盛り込みましょう。

【SEO対策】

Yahoo!やGoogleなど、ポータルサイトで検索したときに上位に表示されることを狙って行う対策です。検索順位はロボットが決める仕組みになっていて、このロボットが上位に表示する「基準」にどれだけ近づけられるかを追求するものです。例えば、Webサイトのテーマや記載内容を検索する人のニーズに近づけたり、サイトのボリュームを出したり、サイトをリンクしてくれるサイトを増やしたりといった施策を行っていきます。SEO対策を自社で行うのでななく、専門業者に外注する場合の委託料で補助金を活用するケースです。

【リスティング広告】

Yahoo!やGoogle、Facebookなど検索ポータルサイトやSNSでのクリック課金型の広告、いわゆるリスティング広告です。リスティング広告とは、あらかじめ登録したキーワードが検索されたら、広告文とWebサイトへのアクセス用URLを広告枠に表示されるサービスです。表示されるだけでは課金されず、利用者がクリックした際に課金されるものです。前述のSEO対策は検索順位が上がるまでに時間がかかったり、上位表示される基準がしばしば変更されたりといった弱点がありますが、リスティング広告であれば、安定して素早く効果を上げることも可能です。リスティング広告で重要なのは「キーワード」の選定です。広告費をムダに消化しないためにもプロに依頼するのが王道。この点で補助金を活用する事例が増えています。

【業種ごとのポータルサイトへの掲載】

業種ごとのポータルサイト、例えば、飲食店であれば食べログやぐるなび、ヒトサラといったサイトが有名に自社の情報を掲載する広告方法です。あらかじめニーズがある人がアクセスしてくるため、効率的に自社をPRできます。注意したいのはこれらのサイトは年間契約が多い点です。補助金は既に契約しているものは対象外になります。補助対象期間内に新しい業種ポータルサイトと契約する、既に出稿しているサイトでもスポットで販促プランを契約する場合は対象になります。(ただし新規に業種ポータルサイトと年間契約しても補助対象期間内だけが対象になります。)

(2)オフライン系の販促方法

Webに関連するものではなく、オフラインでの販促にも、この補助金が活用できます。

【チラシ・カタログ作成、配布】

商品の案内用チラシやカタログのデザイン費用や印刷代、ポスティング会社への委託料、折込チラシの広告料、配布代などです。これを機に、ずっと創りたかったカタログを新調するといった事例もよくあります。ただし、チラシやカタログといった配布物は、補助対象期間内に配布しきらないといけません。また配布先一覧も必要でいつどこにどれくらい配ったのかをしっかりと管理する必要があります。

【看板の掛け替え】

意外と気づかないものですが、店舗の看板掛け替えに関する看板代金や工事代金も対象となります。これを機に、もっと効果的な看板に新調する、追加するといった施策を検討してみてはいかがでしょうか?実績報告には工事前、工事後の写真が必要です。工事後の写真はなんとでもなりますが、工事前を撮り忘れると取り返しがつきません。忘れないようにしましょう。

【リフォーム工事】

これも意外ですが、新規事業を行うための改装、リフォームに対する工事代金も対象となります。看板掛け替え同様工事前、工事後の写真を忘れないようにしましょう。工事内容として販売促進に繋がることが必要です。例えば客室の改装工事は対象になりますが、従業員休憩所の改装工事は対象外になります。

いかがでしたでしょうか。自社には関係ないと思われていた人も、「いいね!活用できるかも!」と感じたりしたのではないでしょうか。ほかにもいろいろと活用方法が考えられます。

弊所では、プロの専門家が持続化補助金取得に向けた計画書作成方法や手続きのアドバイスを行っております。こんな活用はできないかといったような疑問は是非ご相談ください。

起業コンサルV−Spiritsグループでは起業コンサルタント(R)や税理士などさまざまな専門家が在籍し、いろいろな補助金や融資の活用、販売促進施策など多角度からアドバイスをすることが可能です。気になったら、お気軽に無料相談にお申し込みください。

起業コンサルV-Spiritsグループ
税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人・司法書士事務所V-Spirits
http://www.v-spirits.com/

中野 裕哲(なかの ひろあき)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、
ファイナンシャルプランナー(CFP(R)、一級ファイナンシャルプランニング技能士)。
起業コンサルV-Spiritsグループ代表(税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人・司法書士事務所・株式会社V-Spirits/V-Spirits会計コンシェル・給与コンシェル・FPマネーコンシェル株式会社)。

起業家支援をライフワークとし、起業準備から起業後の経営に至るまで、窓口ひとつでまるごと支援する「まるごと起業支援ドットコム」を主催。
「起業支援を通して、この国を挑戦者であふれる国にしたい!日本を元気にしたい!」という理念のもと、年間約300件の起業相談を無料で受け、多くの起業家を世に送り出している。
日本最大級の起業支援ポータルサイト経済産業省後援DREAM GATEにて3年連続相談件数日本一。最優秀賞他8部門で受賞。起業の最前線、現場での支援経験に基づく独自の起業・独立ノウハウに定評がある。

All About「起業・会社設立のノウハウ」(オールアバウト社)にて公式記事執筆を担当。その他、TV、雑誌、新聞等の各種メディアにて起業に関する解説実績多数。著書・監修書は「一日も早く起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」(明日香出版社)、「オールカラー個人事業の始め方」(西東社)、「オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた」(西東社)など多数。

専門分野はビジネスプランのブラッシュアップ、事業計画書作成指導、創業融資、助成金・ 補助金の獲得支援、税務会計、人事労務、会社設立、許認可サポートなど。その他にもオフィス・店舗物件探し、ブランディング、マーケティング、メディア戦略、出版戦略、集客・販促などのアドバイス、人脈の紹介まで行う。