起業支援サイト「ドリームゲート」で累計面談相談数全国1位の中野裕哲氏。会社の作り方がわかる一冊「一番わかる会社設立と運営のしかた」(西東社)でもお馴染みの税理士が資金調達について伝授。

 第29回 起業家のための創業融資入門4

第29回 起業家のための創業融資入門4

ここまで3回にわたり、創業融資制度についてお話ししてきました。今回から創業融資の審査が、どんなことに着目して行われるのか、そのポイントを解説していきたいと思います。

創業融資が既存事業者への融資とは大きく違う点があります。それは、実績がないことです。つまり、過去の業績をもとにした審査ができないのです。そこで、独特の審査基準が設定されています。

それは

  1. 「自己資金」
  2. 「経営者の経験、能力、信用」
  3. 「返済の可能性」
  4. 「資金使途」

の4つです。

これらを総合的に判断し、お金を貸しても大丈夫な人かを審査するのです。今回は1.「自己資金」にフォーカスし、ポイントをみていきましょう。

  1. 自己資金とは
    自己資金とは起業家が借入以外に自分で用意したお金のことです。事業全体にかかるお金の総額(創業資金)のうち、自己資金をどれだけ用意できたかが審査で大きなポイントになります。自己資金割合の計算方法は、自己資金/創業資金です。公庫の新創業融資制度では1/10以上、自治体の制度融資では1/2以上の自己資金割合が求められます。例えば、公庫の新創業融資制度の場合、創業資金全体で1000万円必要だとするならば、100万円は自己資金が最低限必要ということです。

    自己資金は創業にあたってのある意味では「本気」かどうかの試金石となるものです。ビジネスを始めるにはお金が必要です。それを理解し、自分でコツコツ貯めてきたのか、お金を貯めるだけの努力をしてきたのかを金融機関は確認します。自分で貯めたお金が多ければ多いほど、本気度が伝わり評価が高くなります。創業を考えたのならば計画的に資金を貯めるようにしましょう。
  2. 自己資金の確認方法
    起業家が主張する自己資金がどのように貯められたのかを金融機関は厳しくチェックします。チェックの方法としては、起業家個人の過去半年から1年分の預金通帳の明細を確認していきます。例えば、自己資金は300万円と主張する場合、その300万円が毎月の給料から預金し、貯めていたとわかれば自己資金として認められます。
  3. 口座に突然大きな金額が入ってきた場合
    コツコツ毎月貯めてきたのではなく、いきなり大きな金額が口座に入ってきた場合はどのような経緯で入ってきたのかをチェックされます。退職金が振り込まれたり、生命保険を解約したりした場合など自分で貯めてきたと説明がつくものは問題ありません。友人から借りたお金だった場合は、返済しなければならないお金のため、自己資金とは認められません。
  4. 貰ったお金は認められるか
    ご両親から援助を受けた場合は、自分で貯めてきた場合よりも評価は下がりますが、自己資金として認めてもらえます。その場合は口座に振り込んでもらいましょう。通帳を見れば振込人がご両親と分かる必要があります。
  5. タンス預金は認められるか
    コツコツ貯めてきたけれども、口座に預金してきたのではなく引き出しにいれて貯金してきたなどいわゆる「タンス預金」は原則認められません。自分が貯めてきたかどうか証明できないからです。創業したいと考えたらお金は口座に入れる形で、形跡を残しつつ貯めましょう。

いかがでしたでしょうか

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起業コンサルV-Spiritsグループ
税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人・司法書士事務所V-Spirits
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中野 裕哲(なかの ひろあき)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、
ファイナンシャルプランナー(CFP(R)、一級ファイナンシャルプランニング技能士)。
起業コンサルV-Spiritsグループ代表(税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人・司法書士事務所・株式会社V-Spirits/V-Spirits会計コンシェル・給与コンシェル・FPマネーコンシェル株式会社)。

起業家支援をライフワークとし、起業準備から起業後の経営に至るまで、窓口ひとつでまるごと支援する「まるごと起業支援ドットコム」を主催。
「起業支援を通して、この国を挑戦者であふれる国にしたい!日本を元気にしたい!」という理念のもと、年間約300件の起業相談を無料で受け、多くの起業家を世に送り出している。
日本最大級の起業支援ポータルサイト経済産業省後援DREAM GATEにて3年連続相談件数日本一。最優秀賞他8部門で受賞。起業の最前線、現場での支援経験に基づく独自の起業・独立ノウハウに定評がある。

All About「起業・会社設立のノウハウ」(オールアバウト社)にて公式記事執筆を担当。その他、TV、雑誌、新聞等の各種メディアにて起業に関する解説実績多数。著書・監修書は「一日も早く起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」(明日香出版社)、「オールカラー個人事業の始め方」(西東社)、「オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた」(西東社)など多数。

専門分野はビジネスプランのブラッシュアップ、事業計画書作成指導、創業融資、助成金・ 補助金の獲得支援、税務会計、人事労務、会社設立、許認可サポートなど。その他にもオフィス・店舗物件探し、ブランディング、マーケティング、メディア戦略、出版戦略、集客・販促などのアドバイス、人脈の紹介まで行う。