起業支援サイト「ドリームゲート」で累計面談相談数全国1位の中野裕哲氏。会社の作り方がわかる一冊「一番わかる会社設立と運営のしかた」(西東社)でもお馴染みの税理士が資金調達について伝授。

 第21回 来年の創業補助金に向けて今からしておくべきこと

第21回 来年の創業補助金に向けて今からしておくべきこと

経済産業省から28年度予算の概算要求が発表されました。これにより、順調に行けば、来年度も創業補助金が行われる見込みとなりました。

今回、28年度の概算要求段階で創業補助金の予算は19億円。27年予算は8億円ですから、倍増しています。安倍政権として、成長戦略を実現するために、起業促進を重点課題にしていることがうかがえます。
今回の予算は28年度の本予算を意味していますが、これ以外にも27年度の補正予算でも創業補助金が出てくる可能性が大です。例年、創業補助金は補正予算で大きな予算がつく傾向にあるからです。

まだまだ先の話のように感じたかもしれませんが、そうでもありません。例年、あっという間に募集が始まり、準備が遅れてしまったという声が多いもの。今回は、次の創業補助金を確実に受給するために今からできること、やっておくべきことをまとめておきます。

さて、まずは、これまで行われた創業補助金を整理しておきましょう

創業補助金とは?

  1. 制度の概要
    創業補助金とは、創業者を増やし欧米並の開業率を目指すために、国が創業にかかる費用の一部を補助する制度です。これから創業する人に対しては最高で200万円、既存の事業を止め新たな事業を始める第2創業の場合は、最高1,000万円、海外に積極的に進出していく創業者には最高700万円が補助されました。
  2. 後払い方式
    補助金は、使ったお金に対して後からお金が補助される後払い方式です。お金の使い方を審査し適切に使っていると認められたものに対してお金が支払われます。国が「お金をあげるから使ってください」というものではありません。ですから自己資金なり融資をうけるなりして、事業資金を調達しなければなりません。
  3. 補助率
    大概の補助金には補助率が設定されています。補助率とは使った費用の何分の何が補助されるというものです。創業補助金は2/3の補助率で、通常の創業者の場合、最高200万円までが補助されます。150万円使ったら100万円を補助してくれるといった具合です。最高の200万円をもらうには300万円を使う必要があります。
  4. 審査がある
    創業補助金を受けるためには、事前に書類を準備し応募する必要があります。応募の上事業計画が補助金の趣旨に合ったものと審査にパスしたもののみが採択され、補助金を受ける権利を得ます。
  5. 認定支援機関のサポートが必要
    認定支援機関とは中小企業を支援するための機関で、税務、金融及び企業財務に関する専門的知識や支援に係る実務経験が一定レベル以上の個人、法人を国が認定する制度です。金融機関や税理士、中小企業診断士など全国で約24,000機関が認定を受けています。
    創業補助金の応募にはこれらの認定支援機関の協力が必要です。応募締め切り間際に認定支援機関に相談しても受け付けてもらえない場合が多いので、税理士や金融機関に早めに相談しておくことをお勧めいたします。

創業補助金をもらうために、今から知っておくべきこと、やっておくべきこと

第21回 来年の創業補助金に向けて今からしておくべきこと

応募を考えている方は創業時期、場所に注意!!

24年補正、25年補正の募集では創業済みの人でも応募できましたが、26年補正の募集から募集開始前に創業した人は応募できなくなりました。また27年募集からは創業支援に力をいれる市区町村(産業競争力強化法に基づく認定市区町村)で創業する場合だけ対象となりました。つまり、どこで起業するかによって、創業補助金の対象になったり、対象外になったりする可能性があるということです。ここは要注意です!

年明け頃から動向に注意

詳細な募集要項や応募時期などは例年2〜3月くらいに発表されます。年明けくらいから認定支援機関やホームページなどで動向を注意しておきましょう。このサイトでも早く正確な情報を提供していきますので、ぜひお見逃しなく!

情報をくれる専門家とつながっておこう

創業補助金は、事業計画書の作り込みなど、事前準備が重要にも関わらず、募集期間が短いのが特徴です。創業補助金に詳しい認定支援機関に早めに相談するなど、事前に準備しておくことをオススメします。起業コンサルV−Spiritsグループの税理士法人V−Spiritsでも、認定支援機関として、無料相談を随時お受けしております。気になった方は、一度、ご相談ください。

起業コンサルV-Spiritsグループ
税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人・司法書士事務所V-Spirits
http://www.v-spirits.com/

中野 裕哲(なかの ひろあき)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、
ファイナンシャルプランナー(CFP(R)、一級ファイナンシャルプランニング技能士)。
起業コンサルV-Spiritsグループ代表(税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人・司法書士事務所・株式会社V-Spirits/V-Spirits会計コンシェル・給与コンシェル・FPマネーコンシェル株式会社)。

起業家支援をライフワークとし、起業準備から起業後の経営に至るまで、窓口ひとつでまるごと支援する「まるごと起業支援ドットコム」を主催。
「起業支援を通して、この国を挑戦者であふれる国にしたい!日本を元気にしたい!」という理念のもと、年間約300件の起業相談を無料で受け、多くの起業家を世に送り出している。
日本最大級の起業支援ポータルサイト経済産業省後援DREAM GATEにて6年連続面談相談件数日本一。最優秀賞他8部門で受賞。起業の最前線、現場での支援経験に基づく独自の起業・独立ノウハウに定評がある。

All About「起業・会社設立のノウハウ」(オールアバウト社)にて公式記事執筆を担当。その他、TV、雑誌、新聞等の各種メディアにて起業に関する解説実績多数。著書・監修書は「一日も早く起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」(明日香出版社)、「オールカラー個人事業の始め方」(西東社)、「オールカラー 一番わかる会社設立と運営のしかた」(西東社)など多数。

専門分野はビジネスプランのブラッシュアップ、事業計画書作成指導、創業融資、助成金・ 補助金の獲得支援、税務会計、人事労務、会社設立、許認可サポートなど。その他にもオフィス・店舗物件探し、ブランディング、マーケティング、メディア戦略、出版戦略、集客・販促などのアドバイス、人脈の紹介まで行う。