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何となく日々くり返してきたグルーミング。もう充分にわかっているつもりでも、実は間違った知識を身につけていたなんてことも…。髪や身だしなみにまつわる豆知識や小ワザをご紹介します!

ヒゲは強さの象徴? 不潔の代名詞?時代で変わるおもしろヒゲ考察

「ヒゲが薄い」が悪口となって、刺し違えたなんて時代もあった!

「ヒゲが薄い」が悪口となって、刺し違えたなんて時代もあった!

 「幼く見られる」「弱い印象に思われる」などで、海外で活躍する日本人スポーツ選手たちはヒゲを生やすケースが多い。逆に「威圧感が出てしまう」「不潔に見られがち」という理由でビジネスマンには敬遠され気味。

良い悪いは別にして、職業のジャンルによって全く捉え方が変わるのがヒゲの特徴であり、それがまたユニークな点でもある(ちなみにファッション界やマスコミ界では「オシャレの一つ」という認識でヒゲを生やす人もけっこういる)。今回は、ヒゲの歴史や今現在主流になっているデザイン、さらにはオンビジネスに対応できるヒゲの形について探ってみよう。

かつて、ヒゲ剃りには竹製の小刀が使われていた!?

日本におけるヒゲの歴史は飛鳥時代にまで遡る。仏教が伝来され、僧侶や一般人がヒゲを剃るようになったのが最初だと言われている。ちなみに、この時代に剃刀も大陸から入ってきたが、実際には法具として使われ、ヒゲ剃りには竹製の小刀などもっと粗刃のものが使用されていたそうだ。

鎌倉〜戦国時代、武士中心の時代になると、ヒゲは「威厳の象徴」として強面なビジュアルづくりに大活躍。逆にヒゲの薄い人はコンプレックスにもなり、「片井六郎兵衛は同輩との口論で、“ヒゲなし六郎兵衛”と悪口を言われたことに激高し、刺し違えて死んだ」というエピソードがあるほど武士には不可欠なものだった。豊臣秀吉が天下統一を果たし戦乱が落ち着くにつれ、威厳は必要なくなりヒゲは剃るものとなる。この時代になってようやく剃刀を使うのが一般的となった。

戦乱が終わった江戸時代、特に享保・元禄期には、下郎や若衆の間でヒゲが流行。薄い人は、溶かしたロウに松脂を加えて「作りヒゲ」に挑戦したり、中には墨で描く人もいたというからビックリ。これを嫌った幕府は「大ヒゲ禁止令」を発令するほどだった。

明治時代に入ると、欧米の風習を真似て、官員、政治家、学者たちからヒゲが復活。当時は職業によってヒゲの形に傾向があり、官員たちには鼻の下に「ハ」の字に生やした「ハの字ヒゲ」、日露戦争後の軍人たちにはドイツの皇帝ヴィルヘルム二世を意識した「カイゼル」が人気だった。

しかし、第二次世界大戦で敗戦すると、ヒゲは軍国主義をイメージするものとして否定されるようになり、その影響で政治家はヒゲを生やさなくなった。

ビジネスマンはヒゲを剃るのが王道。だけどイメージを崩さないヒゲだってあるハズ

ビジネスマンはヒゲを剃るのが王道。だけどイメージを崩さないヒゲだってあるハズ

現在、一般社会においては、ヒゲは剃るものとの認識が高い。ビジネスシーンでは特にそうだ。しかしその一方では、気軽にヒゲを楽しむ時代にもなってきている。

ヒゲの形としては濃くてはっきりしたものではなく、薄くて短いタイプが人気だ。中でも、口ヒゲとあごヒゲを生やして短めにカットした「ショートコンチネンタル」や、薄くあごヒゲを生やした「ショートブラン」を採用する人たちが多い。

比較的ワイルドなイメージが強い「ショートコンチネンタル」は、クリエイティブな仕事につく年配の方や、「B系」と呼ばれるDJやヒップホップファッションの若者に見受けられるデザイン。一方、「ショートブラン」はスタイリッシュなイメージが強く、クリエイターでも若い世代やミュージシャン、理美容師などに多く見られる。

 「このショートブラン」は通常、3〜6ミリにカットするのが今流なのだが、3ミリ設定という一番短い状態でつくり上げれば、スタイリッシュな上に清潔感も保たれるのでビジネスシーンでも使えそう。

しかも、人間にはそれぞれ顔型があり、丸かったり、角張っていたり、細かったりする。それをうまくカバーして顔の輪郭をキレイに見せる効果も「ショートブラン」にはあるのだ。「ショートブラン」のつくり方についてはまた次回ということで。

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