

プレゼンで皆の前に立つと、あなたの一挙手一投足に視線が注がれます。顔や服装だけでなく、持ち物や身だしなみ全般に至るまで、常に見られているということを意識する必要があります。しかも、会場が小さければ小さいほど細部にまで目がいくので、気が抜けません。
まず最も注目されるのは顔ですが、中でも口元は常に見られていることを忘れずに。唇がガサガサだと目立つので、リップクリームなどを塗ってケアしておくといいでしょう。なんといっても清潔感が第一なので、原則としてヒゲはきちんと剃っておくこと。まだまだ不精ヒゲに不快感を感じる人も少なくありません。また、夏場の暑い時期には、会場に入る前に顔を洗ったり、汗取りシートで拭いたりして、顔に汗を残さないように。プレゼン中に吹き出た汗は、きちんとハンカチでぬぐうようにしましょう。なお、たとえ途中でテンションが上がってきて暑く感じても、上着を脱いだり、シャツの袖をまくったりするのはNG。どんなに暑くても、涼しい顔をしてやり通すのが、デキる男の条件です。
スーツはきちんとプレスされた状態のものを着用。しわでヨレヨレだとみすぼらしく見えてしまいます。また、スーツの上着のボタンは、座っている時以外ははずさないのが原則。その方が立ち姿も締まって見えます。靴も気を抜かずにきちんと磨いておきましょう。さらに、意外と目につくのが、手に取った持ち物。書類を出す際のバッグや名刺入れ、ペンなどは、見られても恥ずかしくないグレードのものを持参します。また、腕時計やカフリンクスなども、手の動きによっては目につきやすいので、気を遣いたいところ。特に腕時計は、ダイビングウォッチなどのメタル系より革バンドタイプの方が、知性を感じさせるのでベターです。
さらに、会場が小さい場合は体臭にも要注意。汗臭さを防ぐためには制汗剤やオーデコロンが役立ちますが、つけすぎは逆効果です。このほか、口臭や鼻毛、肩のフケなども、至近距離だと気になるもの。事前にチェックしましょう。
人間の顔というのは不思議なもので、一目見たら忘れないほど強烈な印象の人がいる一方で、「なかなか顔を覚えてもらえない」と嘆く人もいます。特にビジネスでは、まず顔を覚えてもらうというのが最初の関門なので、印象が薄いとそれだけハンデを背負うことになります。ただ、これは顔の造りだけの問題ではなく、あまりに没個性で周りに溶け込んでしまって、印象に残らないというケースが多いのでは? ファッションや身だしなみで自分なりの個性を発揮して、少しでも補うようにするといいでしょう。
たとえば、普段白いシャツしか着ない人が、薄いブルー系のシャツを着るだけで、印象は変わってきます。シャツの衿の形をレギュラーからワイドに変えてみてもいいでしょう。ただし、個性を出すといっても、ビジネススーツ姿でできることは限られています。時々、インパクトを出すためにわざと奇抜な色柄のネクタイをするという人がいますが、これだとそちらにばかり目がいってしまって、肝心の顔を覚えてもらえなくなり、かえって逆効果です。むしろネクタイはオーソドックスなものにしておいて、上着の胸ポケットにポケットチーフを入れてみては? 白いポケットチーフを四角にたたんで、ポケットから上辺を覗かせるだけで、グッとおしゃれな印象になります。ポケットチーフはクールビズの影響もあり、少しずつ浸透してきていますが、まだまだ実際にしている人は少数派。胸元に奥行きを感じさせる効果もあり、「おっ」と目を引くきっかけになります。
顔の印象を変えるために、メガネを利用するのもひとつの方法です。特にメタルフレームのメガネは知的なイメージをアップさせる効果があり、顔の印象がガラッと変わります。若い世代なら多少遊び心のあるセルフレームを選んでもOK。ただし、普段しないメガネをいきなりプレゼンの時にしていくと、違和感から集中できないといった危険性もあります。日頃からかける練習をして、慣れておくことが必要でしょう。


