


ビジネスマンにとって、着ているものは第一印象を左右する重要なファクターです。最近では男性の間にもそうした認識が広がり、私自身、ビジネスマン向けセミナーの会場などで相談を受ける機会も増えています。その際、よく聞かれるのが「どんな色や柄を選んだらいいのでしょう?」という質問です。そういう時、私は決まって「色や柄を気にする前に、まずご自分の基本となるスーツラインを決めることが大切です」と答えています。
なぜなら、この基本となるスーツラインをきっちりと決めておかないと、全体的にちぐはぐな印象を与えてしまうからです。逆に言うと、基本さえ押さえておけば、大枠が決まってくるので、あとは好みやTPOに合わせて選べばOK。そう難しく考えなくてすむのです。基本となるスーツラインは、英国系、米国系、イタリア系の3つのタイプに大きく分けられます。



この中で、最も伝統と格式があるグローバル・スタンダードは、英国系と言えるでしょう。もともと紳士服のルーツは英国にあり、そこから合理主義の発想でナチュラルに変化してきたのが米国系、一方、華やかさと色気が加わったのがイタリア系とされています。体にフィットする英国系に、ナチュラルな米国系、ウェストをかなり絞ったイタリア系・・・。3つの中からどのラインを選ぶかはあなた次第です。
できれば見た目の好みだけでなく、実際に着てみて、着心地を比べてみることをおすすめします。また、店員や家族など、他人から見た印象なども聞いてみると、より客観的な判断ができていいでしょう。基本となるスーツのラインを決めると、おのずと合わせるもののテイストも決まってきます。たとえば、英国系のクラシックなスーツに米国系のボタンダウンシャツを合わせるのは、ミスマッチ。やはり米国系のジャケットスタイルにこそ、しっくりくるのです。
ちなみに、オンビジネスで着るスーツの色は、紺とグレーに尽きると言っても過言ではありません。両方とも濃度によってかなりのバリエーションがありますが、ダークであればあるほど公式感が増します。柄としては、最近はストライプ地が流行しています。遠目には無地に見えるシャドーストライプやピッチの細いヘアラインストライプ、今主流のピンストライプなど、バリエーションも豊富ですが、ピッチの細いものの方がより公式感が強いことも覚えておきましょう。