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ファッション・ヘアケア・インタビュー

できる男の「おしゃれ術」

スタイリスト高野いせこのビジネスファッション・ゼミ

高野いせこ氏 ビジネスのさまざまなシチュエーションやオフシーンに応じた着こなしについて、
プロの目線から実践的にアドバイス。 高野いせこ氏プロフィール

Vol.1 【スーツ】 色や柄ではなく、まず基本となるラインを選ぶことが大切

大別すると英・米・伊の3タイプ

ビジネスマンにとって、着ているものは第一印象を左右する重要なファクターです。最近では男性の間にもそうした認識が広がり、私自身、ビジネスマン向けセミナーの会場などで相談を受ける機会も増えています。その際、よく聞かれるのが「どんな色や柄を選んだらいいのでしょう?」という質問です。そういう時、私は決まって「色や柄を気にする前に、まずご自分の基本となるスーツラインを決めることが大切です」と答えています。

なぜなら、この基本となるスーツラインをきっちりと決めておかないと、全体的にちぐはぐな印象を与えてしまうからです。逆に言うと、基本さえ押さえておけば、大枠が決まってくるので、あとは好みやTPOに合わせて選べばOK。そう難しく考えなくてすむのです。基本となるスーツラインは、英国系、米国系、イタリア系の3つのタイプに大きく分けられます。

3つのラインとその特徴
英国系/ブリティッシュトラッド
英国英国系/
ブリティッシュトラッド
体のラインを忠実になぞり、ウェストを絞り込んだシェイプド・ルック。体に沿うような美しいドレープが特徴で、現在のすべてのスーツの原型とも言える。
英国系/ブリティッシュトラッド
米国米国系/
アメリカントラッド
英国スタイルの窮屈さを解消し、動きやすさと機能性を追求した米国独自のスタイル。ナチュラルショルダーと、絞り込まないウェストラインが特徴。
英国系/ブリティッシュトラッド
イタリアイタリア系/
クラシコイタリア
伝統的な英国系にオートクチュール的な華やかさが加わったフランスのクラシックスタイルから発展。ジャストな肩幅、かなり絞り込んだウェストが男の色気を強調。

見た目+着心地のよさで判断

この中で、最も伝統と格式があるグローバル・スタンダードは、英国系と言えるでしょう。もともと紳士服のルーツは英国にあり、そこから合理主義の発想でナチュラルに変化してきたのが米国系、一方、華やかさと色気が加わったのがイタリア系とされています。体にフィットする英国系に、ナチュラルな米国系、ウェストをかなり絞ったイタリア系・・・。3つの中からどのラインを選ぶかはあなた次第です。

できれば見た目の好みだけでなく、実際に着てみて、着心地を比べてみることをおすすめします。また、店員や家族など、他人から見た印象なども聞いてみると、より客観的な判断ができていいでしょう。基本となるスーツのラインを決めると、おのずと合わせるもののテイストも決まってきます。たとえば、英国系のクラシックなスーツに米国系のボタンダウンシャツを合わせるのは、ミスマッチ。やはり米国系のジャケットスタイルにこそ、しっくりくるのです。

ちなみに、オンビジネスで着るスーツの色は、紺とグレーに尽きると言っても過言ではありません。両方とも濃度によってかなりのバリエーションがありますが、ダークであればあるほど公式感が増します。柄としては、最近はストライプ地が流行しています。遠目には無地に見えるシャドーストライプやピッチの細いヘアラインストライプ、今主流のピンストライプなど、バリエーションも豊富ですが、ピッチの細いものの方がより公式感が強いことも覚えておきましょう。

  • 講師:高野いせこ
  • 取材・構成:塩田真美
Profile高野いせこ(たかの・いせこ)
高野いせこ フェリス女学院大学文学部国文学科を卒業後、フリーランスのスタイリストに師事。 その後独立し、関根勤、中村勘三郎など男性タレントのファッションコーディネートを中心に、 CM、テレビ番組、ファッション誌の企画からコーディネ−トまで幅広く活躍中。 タレントのコーディネートでは本人のイメ−ジアップの為、プライべ−トに至るまでのトータルコーディネートを心がけているそう。 また、最近では企業のビジネスマンや女性企業家等を対象にした講演の活動も多く、 個人の印象を服飾で演出する日本初のビジュアル・アイデンティティー(VI)・プランナーの仕事に意欲を持って取り組んでいる。