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ファッション・ヘアケア・インタビュー

できる男の「おしゃれ術」

できる男の OFF⇒ON Vol.10〜蟹瀬誠一氏〜

プロフィール
蟹瀬誠一氏

15分単位で時間を有効活用

ボクは今、毎朝4時に起きるのが日課になっています。早朝だと邪魔が入りにくいので何をするにも集中できるし、1日がフルに使えるんですよね。フリーで仕事をしているので、どうしても油断すると「ずっとON」の状態が続いてしまうんです。仕事のオファーが入ればできるだけそれに応えようとして、どんどん予定を入れてしまって、気がつくとスケジュールが全部仕事で埋まってしまったりするんです。もちろん、仕事が増えればそれだけ収入も増えるんですけど、のんびりできなくなりますから、常にそのせめぎ合いなんですよね(笑)。

自分の中では、ONとOFFの切り替えについて特に意識したことはありません。たぶんそのつど切り替わっているんでしょうけれど、「これをすればON」といった、電気のスイッチみたいに単純なものではないんじゃないでしょうか。無意識のうちに、自然と切り替わっているような気がします。

ただ、1日を15分単位で区切って考えるという習慣はついています。だらだら過ごすとあっという間に過ぎてしまう時間も、15分を1ユニットと考えて行動すると、意外とムダがないんです。15分あれば、頭に浮かんだアイデアをまとめることもできるし、ちょっと一休みすることもできます。少々せわしないと思われるかもしれませんが、テレビ、ラジオ、大学、講演会・・・と、あちこちの仕事をかけもちしているボクにとっては、時間を有効に使うためのひとつの手段なんです。


蟹瀬誠一氏

「家庭51%、仕事49%」の気持ちで

ボクは外資系の通信社などで、外国人の上司や同僚と一緒に仕事をする機会が多かったのですが、彼らのONとOFFに対する考え方は徹底しているんです。たとえば、米国人の上司が「明日は休むから」と言うので理由を尋ねると、「息子の野球の試合があるから」と言うんです(笑)。日本の企業じゃ考えられませんよね? また、フランス人の支局長が休暇で伊豆を訪れていた時に、たまたま伊豆で大きな地震があったんですが、連絡を取っても「今は休暇だから」と取材活動には一切加わりませんでした。
彼らにとっては、「休暇のために仕事をする」というのが基本。当然、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」というけじめがはっきりしているんですよね。

ボクもそういう彼らの考え方に影響を受けたのは事実です。結婚する時、妻と「家庭が51%、仕事が49%」という約束をしたこともあって、家事にも積極的に参加するようにしてきました(笑)。特に、子供たちが小さかった頃には、妻もフルで働いていましたから、ボクが早退して送り迎えすることも珍しくありませんでした。今思うと、その時期でしか経験できないこともたくさんあったし、よかったと思っています。日本ではまだまだ男性の育児休暇取得率が低いようですが、もっと周囲の理解が得られる環境が整えばいいと思いますね。

ボクには昔からやっているテニスのほかに、オペラ・美術鑑賞、合唱、フルート、スキューバダイビング、ゴルフ・・・など、たくさんの趣味があります。特に、ゴルフは50代になってから始め、ちょうど面白さがわかってきたところです。実は「世の男性は土日になると家庭も省みず、大きなバッグを抱えて出かけてしまってけしからん」と、妻から50歳になるまでゴルフ禁止令が出ていたんです(笑)。今は晴れてお許しも出て、ゴルフの予定を最優先。その合間に仕事を入れていくといった感じです(笑)。こうしたOFFの時間を大切にすることで、自分自身もリフレッシュするし、まったく違った世界の人たちとも交流できるんです。それがきっかけで、また違った世界へと導かれたりすることもありますし・・・。その意味では、OFFの充実が実はONの充実につながっているのかもしれませんね。

  • 取材・構成:塩田真美
  • 撮影:石田健一

OFF→ON SWITCH

蟹瀬誠一氏がONのSWITCHが入ったのを感じるとき
  • 特に意識したことはありません。
    無意識のうちに自然と切り替わっているような
    気がします。

Profile 蟹瀬誠一 氏
蟹瀬誠一氏 '50年生まれ。上智大学文学部新聞学科在学中に、アジア代表インターンとして『TIME』誌本社でアジア・プロジェクトに携わる。卒業後、米国AP通信社記者、フランスAFP通信社記者・写真部次長などを歴任。日本の政治、経済、社会、文化などを海外に伝える。'91年にTBS『報道特集』キャスターとなり、その後、テレビ朝日の『スーパーモーニング』などに出演。現在はラジオ番組『蟹瀬誠一、ネクスト』(文化放送)のパーソナリティ、『経済討論バトル頂上決戦』(朝日ニュースター)、『賢者の選択』(BS朝日)のキャスターを務めるほか、明治大学教授として活躍中。