ファッション・ヘアケア・インタビュー

できる男の「おしゃれ術」

高野いせこのビジネスファッション情報

イメージメンズスタイリングのプロ、スタイリスト高野いせこ氏による「できる男」に欠かせない身だしなみ講座。最新トレンド情報から、ファッションに関する知識まで今日から役立つ情報満載です。


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Vol.5 日本人男性に似合う色とは?

秋になると洋服も、明るい色味からダーク系へと移行します。女性ものの場合、秋というと必ず出てくるのが茶色やベージュカラー。メンズでもこうした色合いのものを時々見かけますが、私の個人的な意見としては、日本人男性に茶系はあまり合わない気がします。肌や髪の毛の色と関係があるのかもしれませんが、日本人に似合うのは茶色よりもグレーや紺。グレーといっても黒に近いくらい濃いダークグレーやチャコールグレーがおすすめです。濃いグレーや紺のスーツと、まぶしいくらい白いシャツとのコントラストが、より精悍に見せてくれます。

Vol.6 ストライプonストライプは幅を変えるのが鉄則

昨春あたりから、ストライプ柄のスーツにストライプ柄のシャツやネクタイを合わせる「ストライプonストライプ」が流行しています。通常、柄物に柄物を合わせるのは、互いにぶつかり合うため非常に危険。これをあえてしてしまおうというのですから、センスが問われます。その鉄則はそれぞれのストライプの幅を同じにしないこと。たとえば、スーツが細いストライプなら、シャツは太いタイプ、ネクタイはその中間タイプと、幅を微妙に変えることでバランスがよくなります。なお、自信のない人はストライプを2アイテムにおさえるといいでしょう。

Vol.7 「お尻のポケットに財布」は厳禁!

日本人のビジネススーツ姿を見ていて気になるのは、ポケットに物を入れ過ぎていること。携帯電話にペン、名刺入れ・・・。「便利だから」とつい入れてしまうのでしょうが、これは型崩れの原因に。中でも、パンツのお尻のポケットに財布を入れている人が多いのには驚きます。しかも領収証でパンパンに膨れた(?)二つ折りの財布だったりするので、上着にまで響いてしまいます。これでは、せっかくのシルエットも台無し! やはり薄めの長財布を上着の内ポケットにそっとしまうのが、大人の男のエレガンス。小銭をポケットに直に入れるのも避けましょう。

Vol.8 トレンチコートをカッコよく着こなすには? 

秋の深まりとともに、朝晩の冷え込みも増し、スーツだけでは少し肌寒く感じることも多くなってきます。かと言ってウールのオーバーコートをはおるほどではないし…。そんなこの時期、便利なのが綿のコートです。その代表格はトレンチコート。『カサブランカ』のハンフリー・ボガードをはじめ、数々の映画にも登場するトレンチコートは、渋い男の代名詞とも言えるアイテムです。

トレンチコートトレンチコートというと、バーバリーが真っ先に頭に浮かぶかもしれませんが、実は本家本元は同じ英国の老舗ブランド、アクアスキュータム。第一次世界大戦の時代に、同社が英国陸軍の依頼で防水加工を施した軍事用コートを作ったのが、始まりとされています。表には防水コットン100%、裏には防寒のためのカシミアを使用。あくまでも機能性を追求したデザインで、肩章やベルトの金具などは、双眼鏡や水筒、手りゅう弾などをぶら下げるために付けられたものの名残りとか。ちなみに、「アクアスキュータム」とは「水」の「盾」、つまり「防水」を意味します。

トレンチコートを着こなすポイントは、なんと言ってもベルトのあしらい方。腰骨よりやや上のあたりで結ぶか、両端をそれぞれのポケットに入れるのがベストです。結ぶ際は結び目をやや横に持ってくるといいでしょう。間違っても正面で結んだり、バックルに通して締めたりしないように! 時々、後ろで結んでいる人を見かけますが、裾に向かってラインが開いてしまうのでおすすめできません。

また、トレンチコートは新品のようにパリッとした状態よりも、毎日着込んで少しクタクタ感を出した方が味が出ます。あまり大事にしまい込むのではなく、デイリーにどんどん着たいもの。逆に、きちんとした正式の場に着ていくのは、控えた方がいいでしょう。一方、トレンチコートをカッコよく着こなす自信がないという人は、ステンカラーコートの方が無難。トレンチと違って、ベルトで上下が分断されることがないので、バランスも取りやすく、体型もカバーしてくれます。

※2003年掲載
取材・文/塩田真美
高野いせこさん
プロフィール
高野いせこ(たかの・いせこ)
フェリス女学院大学文学部国文学科を卒業後、フリーランスのスタイリストに師事。その後独立し、関根勤、中村勘三郎など男性タレントのファッションコーディネートを中心に、CM、テレビ番組、ファッション誌の企画からコーディネ−トまで幅広く活躍中。タレントのコーディネートでは本人のイメ−ジアップの為、プライべ−トに至るまでのトータルコーディネートを心がけているそう。また、最近では企業のビジネスマンや女性企業家等を対象にした講演の活動も多く、個人の印象を服飾で演出する日本初のビジュアル・アイデンティティー(VI)・プランナーの仕事に意欲を持って取り組んでいる。